八月花形歌舞伎、この日は第四部だけ。
幕間なしの1時間の上演だし、1席ずつ開けてで3階席でもゆったり座れるし、雨の心配もないし。
と、初キモノでの観劇にはうってつけの条件。
ヒトが少ない分冷房が…という前情報も流れてきてたので、夏羽織も一応着ていった。帯結びもなんだか自信ないし。
ヘンなアングルで撮っちゃったけど、前回トーハクに行く予定だった組み合わせの、帯のみ変えただけ。
でも、羽織というか、これ、コートかも。せっかくの小千谷の上から羽織っちゃ、傍の見た目に暑苦しかっただろうか。一応レース編みのような透ける素材ではあるんだけども。それにしても、着る度思うこの小千谷の縞の配色のパジャマ感。
また来週の休みで二部三部を見に行く予定だけど、その日は帯付きで行けるだろうか。
やっぱり帯結びに全く自信ないので、できればすっぽり隠しちゃいたいところだけど。
さて演目は「与情話浮名横櫛 源氏店」。死んだはずだよお富さん、のあれ。なるほどこれが粋な黒塀ですかと歌詞が浮かぶのもワタシ当たり最後の世代かもしれない。かく言う自分も実際芝居で見るのも初めてで、なんでお富さんは死んだはずなのか、知らずに今日まで生きてきた手合い。
児太郎さんのお富がすんごいよかった。このお富さんなら刃傷沙汰にもなるかもねぇと納得の婀娜っぽさ。そして、こういう芝居の中車さんはやっぱりいいねぇ。
また時節柄のソーシャルディスタンス演出でしっかり笑いも取って、全体に玉三郎風味な、とっても楽しい一幕。
図夢歌舞伎も普段見えないセットの質感まで見えておもしろいんだけど、やっぱり生の舞台っていい。
で、翌日の昨日、カイシャ帰りの電車の中で、三部の舞台関係者に発熱あって大事取って急遽休演になってたのを猿之助さんのインスタで知ってびっくり。
今朝松竹サイト「歌舞伎美人」観に行ったら、すでにPCR検査結果陰性が判明して今日からまた通常公演となってた。
なんかもうその辺周りでどれだけ想定外にヒトが働いているのかと、考えただけでいろいろ大変。