さらに。些細な生活

そのうちなんとか。

残業続きの2月の移ろい。

今週のお題「雪」

 

バレンタインのお題もとっくに終わってからなんだけど。

ウチの部ではチョコレートは女子社員で共同購入したものを男子社員に配布、ホワイトデーはその逆という形式が続いているんだが、去年から配属になったタカヲくんが年度末いっぱい他業務に助っ人に出る、その今年度ウチでの出勤日が13日。

1日フライングで彼にだけ渡すのに、「ちょっと来てもらっていいですか?」って外へ呼び出して渡すのも変だし大変だったんです、ってナナコちゃんの話にちょっとウケた今年の2月14日。

オトナになればいかに余計な気持ちを伝えないかという気配りも結構大事。

 

蒲生邸事件 (文春文庫)

蒲生邸事件 (文春文庫)

 

2月26日も近いからと手に取ったワケではないけれど。

以前にも書いた気がするけど、トウキョウで雪というと、226とか桜田門外とか吉良邸討ち入りとか、なんか物騒な話ばかり連想してしまうのは別にワタシだけではないと思ってるけど。

そんなテロでなくてもめったに降らない辺りの雪は交通はじめ都市機能が麻痺して難儀するばかり。思い出といえば雪の朝の自転車の新聞配達がどんだけつらかったかとか、詩情もへったくれもありゃしない。

雪の降る地域の生活の苦労とか想像もつかなくて、ただただアタマの下がる思い。

 

さて『蒲生邸事件』。

平凡な浪人生が1994年2月26日から1936年2月26日にタイムスリップする話。

歴史小説ではない、時代モノ(ほとんど江戸)小説がこんなにも多いのも、設定を現在として書くとただ生生しいだけの話をちょっとアクを抜いて情緒足して…みたいなところはあるかも知れないが、この小説においてはその今という時代のむず痒さがまた話の上で重要な要素。その「今」が読んでいるこの時点より約四半世紀前ではあるのだけど、どうも20歳以降のことは、つい昨日のように感じてしまう年頃なもんで。

主人公ではないけど、明治から大正、昭和の近代史、もうちょっと知っててもいいだろ、と思った。以上、例によってアタマのよくない感想。