読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

さらに。些細な生活

なんとか、しようと。

けふもけふとて。

物見遊山。

f:id:hx2:20161202144302j:plain

途中で月またぎとは言え週のアタマと終わりの2回芝居見物たぁどんなご身分でしょ。でも12月のフクオカ行の日程が、まだ確定せんとです。と言い訳しながら本日は十二月大歌舞伎初日。一部「あらしのよるに」と二部「風吹峠」「菅原伝授手習鑑 寺子屋」。

あらしのよるに」は去年の南座の初演からちょっと気になってはいたんだけど、さすがに京都まで行くのは…と二の足踏んだのが今年になって東京公演となって、これが思いの外よくってですね。絵本の世界を歌舞伎で表現というか、歌舞伎の手法を逆手にとったというか、獅童さんと竹本の掛け合いとか、再上演あればこれまた観たい。

そのあと二部、玉三郎丈監修の「風吹峠」が一転して、駆け落ちした二人と元亭主が風吹の山小屋で鉢合わせというシチュエーション劇。「あんまと泥棒」のときも思ったけど、中車さんはこういうのすごく得意ね。あらためて七之助さんの演じる”女”ってエゴイズムの生々しさ醸してて好き。なんていっても声が艶っぽい。

松也くん「あらしのよるに」のめい役から「風吹峠」の助蔵、「寺子屋」の式部源蔵とずっと出ずっぱり。二部の後ろの席の年季の入った歌舞伎ファンらしき2人組の爺様方が「松也たいへんだぁ」と心配というか感心気味に楽しそうに歓談してたのだけど、「寺子屋」のいよいよの見せ場のころに盛大にいびき交じりの寝息が聞こえてきてそれが却って微笑ましかったり。

何度も書くけど、いつか和服でドレスアップして桟敷席、なんてのもいいけど、そんなに気合い入った観劇もちょっと憧れるけど、後ろの爺様方のような力の抜けた芝居見物の方が私にはより好もしく感じるんだよね。

 

三部の「二人椀久」と、勘九郎さんがめずらしく女方で出る「京鹿子娘五人道成寺」もやっぱり観たい…と思えど、歌舞伎座に来れそうな日の切符は完売。残念。